放置竹林はなぜ増える?

放置竹林はなぜ増える?

こんにちは。

SAHARA BLOGをご覧くださりありがとうございます。

 

前回のブログでは「放置竹林」がもたらす問題についてお話ししましたが、

今回は『どうして放置竹林が増えてしまうのか』ということについて考えてみたいと思います。


放置竹林増加の原因のひとつに、竹需要の低下があります。

カゴやざる類、扇子に食器、照明器具など、古くから竹は様々な用途で日常的に使用されていました。
竹は強い。けれど、基本的には消耗品なので一定の需要が常にあります。
竹は増えすぎることなく、適切な環境で消費されていました。
しかし、石油製品による代替品が登場したことにより、竹製品の需要は次第に減少していきます。

同じく、竹からなる筍も、昔は近所で採れたものを食べていました。
しかし、海外から輸入した安価な物が出回るようになると、必然と国産の筍の価格も下がり、儲けの出ない商売から人々は手を引かざるを得ません。

そうして需要と供給のバランスをうまく取っていたものが崩壊し、竹ばかりが増えてしまうようになったのです。


たとえ儲けがなくとも、以前は竹林を管理してくれている担い手がいました。
しかし、農家の高齢化が進んでいるのと同じように、竹林管理を担っていた人々も高齢になり、次第に手入れが行き届かなくなくなります。
管理コストに見合う利益の創出ができなければ、新たな竹林管理の担い手も現れません。

放置竹林増加最大の原因は、竹林管理の担い手の高齢化と減少にあると言えるでしょう。


そんな中、近年竹がプラスチックにかわるエコな素材だと注目を浴び始めています。

2022年4月1日に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(プラスチック新法)が施行されました。
基盤となる考え方は「3R+Renewable」。

・Reduce(リデュース/発生抑制)
・Reuse  (リユース/再利用)
・Recycle(リサイクル/再資源化)

と言う以前からあった3Rの考え方に、

Renewable(リニューアブル/再生可能資源の活用)

と言う考え方が加わっています。

リサイクル不可能なプラスチック使用製品を製造するのではなく、天然資源を使用し、リサイクルによって再び資源として利用しようという考え方です。

そして、その天然資源こそが竹です

竹は『脱プラスチック』への大きな一歩になりえる可能性を秘めています。
そしてその可能性は、竹産業の再起にも繋がるかもしれません。


竹の持つ可能性とは、いったいどのようなものでしょうか?

次回のブログで詳しくお話ししたいと思います。

ブログに戻る

商品一覧