竹が切り開く未来

竹が切り開く未来

こんにちは。

SAHARA BLOGをご覧くださりありがとうございます。

 


前回のブログでは、放置竹林が増加してしまう原因についてお話ししました。

様々な問題の引き金になりうる「放置竹林」。

 

放置竹林がもたらす問題は、竹害とも呼ばれています。

放置竹林が増えれば竹害も増加するでしょう。

 

しかし、そんな状況を打破する可能性持っているのは、ほかでもない竹自身なのです。

 

今回は、竹が持つ素晴らしい面についてお話ししたいと思います。

 



日本が世界第2位のプラスチックごみ排出国になっていることをご存じですか?


日本のプラスチックごみ排出量は824万トン(2021年)で、このうち約40%が使い捨てプラスチック容器です。
使いやすく大量生産もしやすい素材であるから、それを用いた多くの商品が世に出回り、廃棄量も多くなります。


廃棄されたプラスチックゴミを処理する際は、大量の二酸化炭素が排出されます。
また海洋に流出してしまうマイクロプラスチックの問題もあり、2030年までに達成すべき持続可能な開発目標、SDGsのうちのひとつとして、世界で結託し、脱プラスチックに取り組もうとしているのです。

その脱プラスチックにおいて、注目を浴びた素材こそがでした。

SDGs(Sustainable Development Goals)
「持続可能な開発目標」について、竹なしには語れない。

そう思えるほど、竹には様々な利点があります。



再生、リサイクル可能


プラスチックごみの約9割はリサイクルできますが、そのうち7割は焼却して熱を回収するサーマルリサイクルと言うものだそうです。


原料として再利用しているわけではありません


一方、竹は廃棄物が一切出ない素材であり、ほとんどの場合、伐採後再度植え替えをせずとも成長するので、地球環境に優しい素材であると言えます。

 


耐久性に優れている


通常の木材と比較して、強度・弾力性が共に高く、衝撃吸収性にも優れています。
また、発火点も高く、建材として使用した場合も燃えにくいそうです。

 


大気中の二酸化炭素を効率的に吸収・隔離できる


前々回のブログでも触れましたが、竹は大気中の二酸化炭素を吸収する能力があります。
適切に伐採管理がされていれば、炭素隔離が効率よく行われ、地球温暖化防止としての役目を果たしてくれます

 

 

プラスチック代替素材として竹の需要が増えれば、竹林の整備・管理が促進され放置竹林の減少に繋がる可能性があります。

竹の有効活用による収益が生まれれば、竹林管理の担い手育成や、放置竹林の整備事業への投資がさらに促進されるかもしれません。

そしてなんと言っても、プラスチック代替素材としての竹の利用は、環境問題への貢献に繋がり社会的な価値を生み出すことができます。

 

生活の一部に、今一度竹製品を取り入れてみてみませんか?
消耗品、家具、雑貨、衣類。
日常のあらゆる場面で昔から竹は、私たちの生活を豊かにしてくれていたはずです。

 

 私たちSAHARAは、放置竹林の整備を行いながら、環境問題や竹との共存について考え続けていきたいと思います。

ここまで3回にわたり、ご覧くださりありがとうございました!



ちなみに…
最近はあまり見かける機会があまりありませんが、おにぎりなどを包むのに竹皮が使われていることがありますよね。
竹皮には防腐作用や抗菌作用、通気性の高さ、消臭効果などがあります。
使った後、洗って十分に乾燥させればまた繰り返し使うことができるそうで、これもとてもサステナブルですよね!

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